10月10日から11月30日まで東京・大阪で開催!
1755年の創業以来、途切れることなく時計を作り続けてきたヴァシュロン・コンスタンタン。現在では最古のマニュファクチュールであるメゾンの歴史的な時計が日本にやってくる。ジュネーブのヘリテージ部門が管理する1300点を超えるプライベート・コレクションのなかから、さまざまな時代にその足跡を残してきた代表的なモデルを厳選して展示するこの特別展。時計史に残る重要なモデルを間近に目にすることができる貴重な機会だ。
一足先に少しだけ、展示品をご紹介!
先見性:いちはやくトノー型ケースを採用
1915年製18KYGトノー型腕時計
ヴァシュロン・コンスタンタンは、伝統的な腕時計のラウンド型ケースに対し、いち早くトノー型を採用(メゾン最初のトノー型は1912年に登場)。18KYGケースにアールデコ調のアラビア数字のインデックスが優美。径32×26mm。
革新性:当時の先端塗料を文字盤に使用
1936年製18KYG製男性用腕時計
搭載するレピーヌ型ムーブメントは、ポケットウォッチ(もしくはペンダント・ウォッチ)のために開発された。ゆえに、リューズも12時位置というユニークピース。また深みある黒文字盤は、自動車産業のために開発された当時の最新エナメル・ラッカー塗料。径30mm。
歴史の目撃者:“幸福な時”のシンボルとして
1954年製18KYG製男性用腕時計“レ・キャトル・グラン”
1955年7月18日、ジュネーブにおいて四大国首脳会談が開催された。冷戦下に行われたこの会議で、アメリカ合衆国、ソ連邦、英国、フランスの外務大臣・代表団は、当時の国際関係における緊張緩和について議論がなされた。その参加者にジュネーブ市民から送られた時計がコチラ。「この時計が常にあなた自身とあなたの人民、そして世界平和にとって幸福な時のシンボルになるように」という言葉が添えられていた。写真は当時のフランス外務大臣アントワーヌ・ピネー氏のもの。径34mm。
史上初:創業250周年記念に製作された特別モデル
2005年製カレンダーウォッチ「ジュビリー1755」Ref.85250
2005年に創業250周年を記念して製作されたアニバーサリー・ウォッチ。日付、曜日、パワーリザーブ表示機能を備えるキャリバー2475を搭載。設計から製造までをすべてマニュファクチュールで行ったメゾン初の自動巻きムーブメント。さらに、ダイヤル面にジュネーブ・シールの紋章を表示することを特別に許可されたモデルである(4-5時位置に表示)。